カードローンを借りるべきかどうかは、返済能力と利用目的によって判断が分かれます。急な出費や一時的な資金不足には有効な選択肢ですが、安易な利用は生活を圧迫するリスクがあります。この記事では、カードローンを検討する際の判断基準と注意点を具体的に解説します。
カードローンを借りるべき状況とは
カードローンの利用が適切な状況は限られています。借入を検討する前に、自分の状況が以下に当てはまるか確認しましょう。
借りることが適切な3つの状況
カードローンの利用が合理的と判断できるのは、明確な返済計画が立てられる場合です。
- 急な医療費や冠婚葬祭など、予測できなかった必要不可欠な支出が発生した
- 給料日まで数日しかなく、一時的なつなぎ資金として利用する
- ボーナスや臨時収入など、確実な返済原資が近日中に入る予定がある
これらの状況では、短期間の借入によって生活の破綻を防げます。重要なのは「いつ、どうやって返すか」が明確になっていることです。
絶対に避けるべき借入理由
以下の目的での借入は、返済困難に陥る典型的なパターンです。
- 生活費の恒常的な不足を補うための借入
- ギャンブルや娯楽費など、必要性の低い支出のための借入
- 他の借金の返済に充てるための借入
- 投資や事業資金としての利用
特に生活費不足が慢性化している場合、カードローンは根本的な解決にはなりません。収入と支出のバランスを見直すことが先決です。
借りる前に確認すべき重要項目
カードローンを利用する際は、契約内容と自分の返済能力を冷静に見極める必要があります。
金利と返済総額の計算
カードローンの金利は年15.0~18.0%程度が一般的です。この金利で借りた場合、実際にいくら返済することになるのか事前に把握しておきましょう。
| 借入額 | 金利(年率) | 返済期間 | 月々の返済額 | 返済総額 | 利息額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10万円 | 18.0% | 6ヶ月 | 約17,500円 | 約105,000円 | 約5,000円 |
| 10万円 | 18.0% | 12ヶ月 | 約9,200円 | 約110,000円 | 約10,000円 |
| 30万円 | 18.0% | 12ヶ月 | 約27,500円 | 約330,000円 | 約30,000円 |
| 50万円 | 18.0% | 24ヶ月 | 約25,000円 | 約600,000円 | 約100,000円 |
上記の表からわかるように、返済期間が長くなるほど利息負担は大きくなります。月々の返済額を抑えるために期間を延ばすと、結果的に多くの利息を支払うことになります。
返済能力のチェック方法
借入前に必ず確認すべきは、月々の返済が家計に与える影響です。一般的に、返済額は月収の20%以内に抑えるのが安全圏とされています。
月収20万円の場合、カードローンの返済に充てられる上限は約4万円です。しかし、既に他の借入がある場合や、家族構成によっては、この金額でも家計を圧迫する可能性があります。借入前に家計簿を見直し、無理のない返済額を算出しましょう。
カードローン以外の選択肢を検討する
カードローンは便利ですが、金利が高いというデメリットがあります。状況によっては、より有利な借入方法が存在します。
低金利で借りられる代替手段
以下の方法は、カードローンよりも低金利で資金を調達できる可能性があります。
- 銀行の多目的ローン:金利5~10%程度で利用できる場合がある
- 勤務先の従業員貸付制度:福利厚生として低金利または無利子で借りられる
- 公的な貸付制度:生活福祉資金貸付制度など、条件に該当すれば利用可能
- クレジットカードの分割払い:購入時に分割払いを選択すれば金利を抑えられる
これらの選択肢は審査に時間がかかる場合もありますが、返済負担を大幅に軽減できます。時間的余裕があれば、まずこれらの方法を検討すべきです。
借りずに乗り切る方法
そもそも借入をしないで済む方法がないか考えることも重要です。例えば、不要品の売却や副業による収入増加、家族や友人への相談なども選択肢に入れましょう。
特に数万円程度の少額であれば、一時的に節約を徹底することで乗り切れる可能性があります。外食を控える、娯楽費を削減するなど、短期間の我慢で借入を避けられるなら、その方が確実に有利です。
利用を決めた場合の賢い借り方
カードローンの利用を決めた場合でも、借り方次第で負担を最小限に抑えられます。
必要最小限の金額だけ借りる
カードローンは限度額まで借りられますが、必要な金額だけを借りることが鉄則です。余分に借りると、その分の利息が発生するだけでなく、使ってしまうリスクも高まります。
例えば15万円の出費があるなら、20万円借りるのではなく15万円ぴったりを借りましょう。余裕を持たせたい気持ちはわかりますが、その余裕が新たな無駄遣いを生む原因になります。
早期返済を最優先にする
カードローンは日割りで利息が計算されるため、1日でも早く返済すれば利息負担を減らせます。臨時収入があった場合や、生活費に余裕ができた月は、積極的に繰上返済を行いましょう。
多くのカードローンは繰上返済手数料が無料です。少額でも構わないので、余裕ができたタイミングで返済することを習慣にすれば、完済までの期間を大幅に短縮できます。
複数社からの借入は避ける
1社からの借入が返済できないからといって、他社から借りて返済に充てることは絶対に避けてください。これは多重債務への第一歩であり、返済不能に陥る典型的なパターンです。
返済が難しくなった場合は、借入先のカードローンに相談しましょう。返済計画の見直しに応じてくれる場合があります。また、法テラスや消費生活センターなど、公的な相談窓口の利用も検討すべきです。